大日如来の仏像

大日如来の仏像の後は・・・仏像に見られる特徴-手の形・印

仏像はただ眺めているだけでも感じるものがありますが、仏像を観賞するときに注目するポイントを押さえておくと、より仏像観賞が楽しくなります。

ここでは仏像観賞で注目したいポイントを4つ紹介したいと思います。

・手印（しゅいん）

仏像は色々な形・ポーズをしていますが、これを手印といいます。

手印は様々な願いや意志・祈りなどを表現するものです。

代表的なものは「禅定印（ぜんじょういん）」「説法印（せっぽういん）」「降魔印（こうまいん）」「与願印（よがんいん）」「施無畏印（せむいいん）」などがあります。

・光背（こうはい）

体中から光を放つという仏様の特徴を表現したものを光背といいます。

仏像の後ろに円状、または放射状に表現された飾りがそれです。

「円光（えんこう）」「輪光（りんこう）」などの丸い形のもの、「放射光（ほうしゃこう）」などの放射状に表現されたもの、「火焔光（かえんこう）」などの炎を表現したものなどがあります。

・持物（じもつ）

仏像の中でも何か物を持っていることがありますよね。あの持っている物を持物といいます。

持物は手印では表現しきれないことを表現しています。

人気の高い不動明王は怒りの顔も特徴的ですが、持っている剣も目を引きますね。

杖・楽器・蓮の花などを持っている仏像もあります。

・台座

仏像が乗っかっている台座も注目ポイント、いろいろな形をしています。

蓮の花の形をしている「蓮座（れんざ）」、階段のような形の「瑟瑟座（しつしつざ）」、須弥山（しゃみせん）を表現した「須弥座」などがあります。

これらのようなポイントにも注目して仏像を観賞すると、また新たな発見があるかもしれませんよ。